アパレル販売員さん、必見!
お役立ち情報!
アパレル業界は、一般的な日常会話には登場しない専門用語が非常に多く、未経験者や新人販売スタッフが最初に戸惑うポイントのひとつです。
また業務内容が細分化されているため、同じ「アパレル」といっても、販売・MD・企画・生産・バイヤー・VMD・EC・物流・百貨店勤務など、職種や勤務先によって使われる言葉が全く異なります。
しかし、アパレル用語を体系的に理解しておくと、
・接客の説得力が上がる
・商品知識が深まり、売上が上がる
・店舗運営や業務効率化がスムーズになる
・上司・同僚との会話が円滑になる
・転職やキャリアアップに圧倒的に有利
といった大きなメリットがあります。
是非、このコラムを役立ててくださいね!
ここでは、アパレル販売員なら“絶対に覚えるべき”用語をまとめます。
在庫管理の最小単位。
色・サイズが変わると別SKUになる。
SKU管理は
・売上分析
・発注
・補充
・欠品管理
に必須。
最も売れるサイズ。
▼ 例
レディース=9号(M相当)
メンズ=M
これを欠品すると売上が一気に落ちるため、「ゴールデンサイズの保証」は店長の最重要業務。
試着のこと。
試着率が高い=売上が高くなる
という明確な相関があるため、アパレル業界では「試着誘導」を非常に重視する。
一度声をかけた後、お客様の行動を見て再度声かけすること。
▼ 例
「鏡で合わせますか?」
「他の色もご覧になりますか?」
“購入を後押しする”接客行動。
自然なクロージング例:
「こちらはお持ちのお洋服とも相性がいいですよ」
1人が買う金額。
1人あたりの購入点数。
アパレルでは「UPT 2.0」を目標にする店舗が多い。
計算方法:「総購入点数 ÷ 総購入件数」
トルソー=胴体だけ
マネキン=全身
ブランドが“必ず伝えるよう指示する説明項目”。
▼ 例
・生地の特性
・シルエットの特徴
・ブランドコンセプト
・機能性(吸水速乾・ストレッチ)
百貨店勤務には独特のルールと用語がある。
期間限定販売のイベント。
上顧客(富裕層)に対応する百貨店の外商部門。
会社に立ち寄らず現場に向かう勤務。
売上/顧客情報/クレーム/好調商品などを本部に共有する報告書。
百貨店やSC内に入っているブランドのショップ。
アパレル未経験者が最初に覚えるべき分類。
・Tシャツ
・カットソー
・ニット
・カーディガン
・スウェット
・パーカー
・シャツ
・ブラウス
・キャミソール
・タンクトップ
・ベスト
・デニム
・スキニー
・テーパード
・ワイドパンツ
・ガウチョ
・バギー
・スラックス
・スカート(タイト/フレア/プリーツ)
・トレンチコート
・チェスターコート
・ステンカラーコート
・ライダース
・ブルゾン
・マウンテンパーカー
・ダウンジャケット
ここからは専門的な用語が増えます。
裾に向かって広がる女性らしいシルエット。
縦にまっすぐ落ちる細身の形。
ウエストが絞られ、上下に広がるシルエット。
大きめに作られたサイズ感のデザイン。
肩線が落ちたデザイン。
四角くストンと落ちる形。
特殊加工・機能性素材の用語。
汗を素早く吸収し、生地表面に拡散して乾燥を早める素材。スポーツウェアや夏のカジュアルウェアで多用される。
機能性表示として「ドライ」「クールマックス」「エアロドライ」などのブランド名も存在する。
紫外線を遮断する加工または素材のこと。
衣類の繊維に特殊加工を施す、または繊維自体がUV吸収性を持っている場合もある。
夏のレディース・メンズ共通で需要が高い。
触れた瞬間に冷たさを感じる生地。
ナイロンやレーヨン系、ポリエチレン系繊維を使用することで高い冷感を実現。
夏のアパレルMD(商品企画)でも販売効率が高いジャンル。
撥水(はっすい)加工
生地が水を弾く性質を持つように加工したもの。
アウトドアウェア、アウター、ビジネスバッグなどで多用される。
「防水」「耐水」「撥水」は意味が異なるため、販売員は正確に説明できる必要がある。
風を通さない加工、または素材自体に防風性があるもの。
ナイロンシェル、ソフトシェルジャケット、ウィンドブレーカーなどに採用。
湿気を外に逃がす特性のある素材。
レインウェアなどで「防水 × 透湿」という組み合わせで使われ、蒸れにくいのが特徴。
体温や太陽光を吸収して熱に変換し、暖かさを保つ素材。
ヒートテックのような蓄熱素材が代表。
洋服の設計図となる紙型。
デザイナーの描いた絵型(スケッチ)をもとに、立体的に着られるよう計算して作成する。
サイズ展開のためにパターンを拡大・縮小する作業。
S/M/L などのサイズ別パターンを作成する工程。
安価な布で試作品を作る工程のこと。
パターンの精度を確認し、シルエットやバランスを確認した後、本縫いに進む。
服の実寸サイズ。
肩幅・身幅・袖丈など細かい点を数値化し、生産現場に正しく伝えるために必要。
布端処理を行うミシン。ほつれを防ぎ、製品の耐久性を高める役割がある。
生地を縫い合わせる基本的な縫い方。
ほとんどの縫製はこの地縫いがベースとなる。
裏側で縫い目が目立たないようにする縫い方。
スカートの裾・スラックスの裾上げで使用される。
縫い代を包むようにして処理する縫製方法。
耐久性が高く、シャツの脇縫いに多く採用。
縫い目のこと。
装飾として見せる「表ステッチ」と、縫い目を隠す「コバステッチ」がある。
肩から裾に向かって広がるシルエット。
ワンピース・スカートで多用される。
縦にまっすぐ落ちるシルエット。
スタイリッシュに見え、体型カバー効果もある。
ウエストがくびれたシルエット。
ジャケットとスカートのセットアップなどに多い。
Oライン
丸みのある立体的シルエット。
コクーンワンピースなどが代表的。
重ね着のこと。
Tシャツ+シャツ+ベストなど、立体感のあるスタイリングに活用される。
同系色でまとめたコーディネート。
統一感があり、洗練された印象になる。
ほどよく力が抜けたスタイリング。
襟を開ける・袖を軽くまくるなどで演出する日本独自のファッション用語。
在庫管理単位。
商品 × カラー × サイズ で1SKUとなる。
商品計画・販売計画の総称。
アパレル企業では最も重要な部門のひとつ。
仕入れ可能額のこと。
「月にいくら仕入れられるか」を数値化し、生産管理を最適化する。
店頭の見せ方・ディスプレイ戦略のこと。
売場づくりで大きな売上差が出るため販売員は理解必須。
1人のお客様が平均して購入する金額。
販売戦略の中核。
売上=購買客数 × 客単価
アパレル店舗運営の基本式。
入店客数に対する購入客数の割合。
販売員の提案力を示す指標。
再来店したお客様の割合。
アパレルの売上の70%を占めることもある重要指標。
販売・デザイン・縫製・スタイリングで頻出の専門用語を徹底的にまとめたリストです。
パンツの中央に入った折り目。脚をまっすぐ細く見せる効果がある。
肩や腰の切り替え部分。ジャケットやスカートに使用される構造。
運動量を確保するための三角布。Tシャツやスウェットの脇に多い。
布目に対して45度方向。バイアス裁ちすると伸縮性が増す。
縁取りの仕上げ方法。デザイン性と補強の両方の役割がある。
2枚の生地を貼り合わせて1枚の厚みを出す加工。コートに多い。
表裏で違う色柄の生地。リバーコートでよく使われる。
洗いざらしのようなシワ感を出す加工。ナチュラルな雰囲気。
輪っか状の糸で作られた素材。立体的で柔らかい風合い。
モコモコした毛羽のある糸。冬のニットに多い。
自然な腕の形に沿うよう立体的に作られた袖。
脇下が大きく開いたゆったりシルエットの袖。
肩線を落としたデザイン。リラックスした印象になる。
ケープのように広がる袖。フェミニンな印象。
肩線がなく、袖と身頃が一体でつながる構造。
襟元が深く開いたデザイン。抜け感を演出できる。
首に沿って立ち上がる襟。タートルより低め。
敢えて大きめに着るデザイン。
四角い形のシルエット。ストリート系に多い。
ウエストから裾に広がるデザイン。女性らしいラインを作る。
21.ピンタック:細い折り目を縫いとめた装飾技法。
22.ギャザー:布を寄せてふくらみを作る技法。
23.シャーリング:ゴムを入れて伸縮性を持たせた加工。
24.プリーツ:折り目を規則的に入れた加工。
25.バックサテン:裏面が光沢のある組織。
26.カルゼ:斜めの綾目が特徴の厚手素材。
27.ツイル:綾織りの生地。デニムなどに多い。
28.ストレッチ素材:伸縮性のある素材。
29.メルトン:厚手で密度のあるウール素材。
30.フラノ:柔らかい毛織物。スラックスに多い。
31.ヘリンボーン:V字の模様が交互に連続する組織。
32.へリンボーンツイード:ツイードの一種で上品な印象。
33.ハウンドトゥース:千鳥格子柄。
34.チェック:格子柄全般。
35.グレンチェック:英国調の格子柄。
36.ピンチェック:非常に細かいチェック柄。
37.オックスフォード:シャツ素材の定番。
38.キャンバス:厚手で丈夫な綿素材。
39.コーデュロイ:畝(うね)が特徴の素材。
40.スエード:起毛させた革素材。
41.セミフレア:程よく広がるシルエット。
42.マーメイドライン:膝下から広がるシルエット。
43.バルーンシルエット:ふくらみのある形。
44.テーパード:裾に向かって細くなるパンツ。
45.クロップドパンツ:ひざ下丈〜9分丈パンツ。
46.ワイドパンツ:裾幅が広いパンツ。
47.ペグトップ:腰回りがゆったりで裾が細いパンツ。
48.サックワンピース:直線的でゆったりしたワンピース。
49.フィット&フレア:ウエストを絞り裾が広がる形。
50.エフォートレス:力を抜いたスタイル。
51.ノームコア:究極の普通をめざすスタイル。
52.アーバンスタイル:都会的で洗練された着こなし。
53.ストリートスタイル:カジュアルで自由なスタイル。
54.モード:前衛的・高感度なスタイル。
55.マニッシュ:男性的な印象のスタイル。
56.フェミニン:女性らしさを強調するスタイル。
57.カジュアル:普段着スタイル。
58.スマートカジュアル:きれいめ寄りのカジュアル。
59.ドレスコード:服装の規定。
60.ミニマル:装飾をそぎ落としたデザイン。
61.バングル:腕に付ける幅広のアクセサリー。
62.カフブレス:袖口のような形のブレスレット。
63.ショッパー:ブランドの紙袋。
64.クラッチバッグ:手に持つ薄型バッグ。
65.トートバッグ:持ち手が長い四角いバッグ。
66.サコッシュ:薄く軽いショルダーバッグ。
67.バケットハット:逆さのバケツ形の帽子。
68.キャスケット:ツバのある帽子。
69.カチューシャ:頭につける帯状アクセ。
70.ベレー帽:丸くて平たい帽子。
71.ストール:肩から羽織る細長い布。
72.スヌード:輪っか状のネックウェア。
73.ミュール:かかとがない靴。
74.スリングバック:かかとにストラップがある靴。
75.プレーントゥ:つま先に装飾のない靴。
76.ウィングチップ:つま先にW字の装飾がある靴。
77.チャッカブーツ:くるぶし丈のブーツ。
78.ジョッパーブーツ:ベルトが特徴のブーツ。
79.デザートブーツ:スエードの軽いブーツ。
80.バレエシューズ:フラットで軽い靴。
81.ピリング:毛玉。
82.ケアラベル:洗濯絵表示のタグ。
83.ライニング:裏地。
84.ストームフラップ:風雨よけの布。
85.フラップポケット:雨よけの蓋が付いたポケット。
86.パッチポケット:上から貼り付けたポケット。
87.インシームポケット:縫い目に沿って作られたポケット。
88.ガーメント:衣服全般の総称。
89.シーズンカラー:シーズンごとのトレンド色。
90.カラーパレット:使用する色の組み合わせ。
91.デッドストック:売れ残り在庫。
92.サスティナブル:環境配慮型ファッション。
93.アップサイクル:再利用して価値を高める取り組み。
94.リユース:中古品の販売。
95.ヴィンテージ:一定以上古く価値がある衣服。
96.アーカイブ:ブランドの過去の名作コレクション。
97.カプセルコレクション:数量限定の特別ライン。
9.エクスクルーシブ:限定販売。
99.セルアウト:小売段階での販売数量。
100.バックオーダー:欠品中の予約注文。
フランス語で“流行”。高級ファッション文化の源流。
最高級の仕立て服。パリのクチュール組合の基準を満たしたブランドのみ名乗れる。
既製服のこと。量産が可能で、現代のアパレルの中心。
歴史と格式を持つ高級ブランド。例:シャネル、ディオール。
工房・制作室。クチュールのクリエーションの源。
ブランド・ショップの買い付け担当。
世界の展示会を巡り、MD戦略を支える。
世界4大コレクションの最高峰。
ニューヨーク・ロンドン・ミラノ・パリの順で行われる。
閲覧数に対する購入率。
商品ページの閲覧数。
サイトを訪れた回数。
カートに入れた後に購入されない割合。
閲覧履歴から商品を提案する仕組み。
長期的に見た1人の顧客が生む利益。
2パターンを比較検証する手法。
商品ページの改善に必須。
“提案の基本”。購入率を大きく高める言葉。
自然な声かけ。販売促進につながる。
バンドワゴン効果でCV率を高める。
購買を後押しする一言。
クロスセル提案の基本。
心理的距離を縮める質問。
試着フォローで最も重要。
アパレル用語を理解することはキャリアにも顧客満足にも直結する。
アパレル業界で活躍するためには、デザイン・素材・縫製・シルエット・業界構造・店舗運営・EC販売といった、幅広い領域の知識が必要です。
今回は、100以上のアパレル用語と、ブランド・歴史・EC・接客現場で使う言葉まで、初心者から経験者まで役立つ内容を徹底的に解説しました。
アパレル用語を理解するメリットは次の3点です。
素材・シルエット・仕様などの正しい言語化ができる販売員は、お客様からの信頼度が大きく上がります。
・「なぜこの素材が良いのか」
・「どうしてこの形が似合うのか」
・「どんなコーデに使いやすいのか」
を根拠をもって説明できることは、成約率(CVR)の向上にも直結します。
現在のアパレル市場は、実店舗だけでなくEC販売も欠かせず、「検索で見つけてもらうための言葉」=アパレル用語が必要不可欠です。
・商品名の作り方
・キーワード選び
・検索されやすい素材名の活用
・商品説明文での正確な表現
ができれば、閲覧数(PV)や購入率(CVR)も向上します。
アパレル販売員・店長候補・EC担当・バイヤー・MD(マーチャンダイザー)など、
どの職種でもアパレル用語は“共通の言語”です。
用語の理解が深いほど、以下のようなキャリアにもつながります。
・店舗スタッフ → 店長
・店舗スタッフ → EC担当
・店舗スタッフ → バイヤー
・店舗スタッフ → 教育担当・SV
・アパレル業界 → ライフスタイル系ブランド
・人材会社での販売員サポート職
つまり、知識の幅が広がる=選べるキャリアが増えるということです。
今回ご紹介した内容が少しでも皆さまのお役に立てれば嬉しいです!
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