【コラム】【完全ガイド】ナイトウェアとパジャマの違い|ルームウェアとの明確な区別・選び方・素材・用途まで徹底解説

アパレル販売員、必見!

【完全ガイド】ナイトウェアとパジャマの違い

ルームウェアとの明確な区別・選び方・素材・用途まで徹底解説

「ナイトウェアとパジャマって何が違うの?」
「ルームウェアはパジャマとは違うの?」
「最近よく聞くホームウェアやラウンジウェアはどれ?」

 

このように、ファッション用語として使われる“部屋で着る衣類”には似たワードが数多く存在します。しかし、実はそれぞれに明確な意味・用途・歴史があり、ブランドによっても使い分けが異なります。

 

今回は、ファッション用語の興味のある方・アパレル販売員・バイヤー・EC担当者の方にも役立つように、ナイトウェア・パジャマ・ルームウェア・ラウンジウェア・ホームウェアの違いを完全解説します。

ナイトウェア(nightwear)は、夜間に寝るための衣服の総称を指します。

つまり、パジャマもナイトウェアに含まれます。

 

ナイトウェア=ジャンル
パジャマ=その一部

 

という関係です。

 

ナイトウェアの種類

ナイトウェアには以下が含まれます。

 

・パジャマ(上下セット型)

・ネグリジェ(ロング丈ワンピース)

・スリップドレス

・ローブ・ガウン

・ベビードール

・睡眠用ロンパース

 

ナイトウェアの特徴

・寝やすさを一番に設計

・背中・肩・お腹を冷やさないデザイン

・縫い目やタグが肌に触れにくい

 

ナイトウェアは「睡眠の質を上げる衣類」として設計されており、睡眠医学の視点からも専用の衣類を使うメリットが強調されています。

 


 

パジャマ(pajamas)は上下が分かれた“セットアップ型の睡眠着”を意味します。

日本で「パジャマ=寝巻き」と認識されているのは、この定義が根付いているためです。

 

パジャマの特徴

・トップス+ボトムスの2点セット

・綿100%、コットンブロード、ガーゼ、ネル生地など、肌触りが良い素材が多い

・前開きタイプが多い

 

パジャマのメリット

・寝返りしやすい

・風邪予防につながる

・寝汗を吸収し、洗濯もしやすい

・「睡眠専用」のため、体温調整を最も重視している

 


 

ルームウェア(room wear)は家の中でくつろぐための衣類(部屋着)を指します。

※重要ポイント
「寝るための衣類」ではないため、パジャマとは別物です。

 

ルームウェアの特徴

・家事・リラックス・在宅ワークなど多目的

・デザイン性が高く、外出前のワンマイルウェアとして使えることもある

・トレーナー、カットソー、ニット、スウェットパンツなど幅広い

 

ルームウェアは“ファッション性”を重視

パジャマは睡眠機能が第一ですが、ルームウェアは日中の快適さや見た目の良さも重視されます。

ブランドによっては、ホテルライクな高級ルームウェアや美容インフルエンサー愛用アイテムも人気です。

 


 

洋服のサイズを測るアパレル販売員

ラウンジウェア(loungewear)は、リラックス用でありながら、大人っぽく上品な部屋着を指す言葉です。

 

ルームウェアとの違い

項目ルームウェアラウンジウェア
役割家でのくつろぎ全般ホテル・リゾートなど“大人のリラックス”
素材スウェット・カットソーなど多様シルク、テンセル、極上ニットなど高級素材
印象カジュアルエレガント・フェミニン

 

近年はラグジュアリーブランドがラウンジウェアラインを展開しており、富裕層向けの需要も増えています。

 


 

ホームウェア(home wear)は、家の中で着る衣類(ホーム=家)を意味し、日本のアパレルではほぼ「ルームウェア」と同じ意味で使用されます。

 

ただし、

 

・ルームウェア:比較的トレンド寄り

・ホームウェア:やや実用寄り(家事しやすい・動きやすい)

 

という使い分けをするブランドもあります。

 


 

比較項目ナイトウェアパジャマ
意味寝るための衣服の総称上下セットの寝間着
構造ワンピース/ローブなども含むトップス+ボトムの2点
素材・機能睡眠快適性を重視睡眠快適性を最も重視
対象広いパジャマはナイトウェアの一部

 

▼ 結論
パジャマ=ナイトウェアのカテゴリーの1つ

 


 

 

比較項目ルームウェアパジャマ
役割家での生活全般寝るため専用
デザインカジュアル・ファッション性高い睡眠に最適化
素材裏毛・カットソーなど多様ガーゼやコットン中心
時間帯日中中心夜間中心

 

▼ 一番のポイント
パジャマは睡眠専用、ルームウェアは生活用(部屋着)

 


 

・パジャマは19世紀、イギリスがインドから持ち帰った衣文化が起源

・当時はゆったりしたズボン型が主流

・西洋でパジャマが普及すると同時にナイトウェアの概念も広がった

・日本では昭和期に「パジャマ」が一般家庭に広まり、部屋着=ジャージ文化へ

 

近年は、SNSやホテルライフの広まりで“着る暮らし”が注目され、ルームウェア市場が成長。

 


 

ジェラートピケ

・ルームウェア中心

・パジャマ=ベッドタイム専用に使い分け

 

ユニクロ

・ルームウェア=部屋着

・パジャマ=前開きタイプとして明確区別

 

ワコール

・ナイトウェア=総称

・パジャマ・ネグリジェと細かく分類

 

ブランドによっては“呼称の違い”が大きく、販売員は説明が必要になる部分です。

 


 

接客で最も伝わりやすい説明

「パジャマは寝るための服、ルームウェアはくつろぐための服です。」

 

購入理由別の提案

・乾燥肌 → ガーゼパジャマ

・冷え性 → 裏起毛ルームウェア+パジャマの重ね着

・夏 → 接触冷感パジャマ

・テレワーク → リラックス感のあるルームウェア

 


 

パジャマ

・ガーゼ、コットン、サテンが中心

・前開きが多く、寝返りしやすい設計

・通気性・吸湿性・保温性が重要

 

ルームウェア

・スウェット、ニット、フリース、ワッフルなど

・ゆるめシルエット

・家事や生活の動作に配慮

 

ナイトウェア

・背中・肩の冷え対策

・ワンピース型やローブ型も存在

・快適な睡眠のための縫製設計

 


 

・寝るだけ → パジャマ

・休日を家で過ごす → ルームウェア

・ホテルで優雅に過ごす → ラウンジウェア

・風邪予防・乾燥対策 → 天然素材パジャマ

・美意識の高いライフスタイル → ラウンジウェア+パジャマ

 


 

ナイトウェア:寝るための衣服の総称

パジャマ:上下セットの睡眠専用ウェア

ルームウェア:家で過ごすための部屋着

ラウンジウェア:上質で大人向けのリラックス着

ホームウェア:主に日本で使われる実用的な部屋着の呼称

 

つまり、

 

寝る=パジャマ
家で過ごす=ルームウェア
ホテルやリゾートでの優雅な時間=ラウンジウェア

 

というのが最もわかりやすい使い分けです。

 


 

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