アパレル販売員、必見!

洋服サイズの「号(JIS)・SML・フランス式・イタリア式」を完全解説

お客様に“迷わせない”接客のためのサイズ知識

アパレル販売員にとって「サイズの理解」は、お客様の満足度を左右する重要な接客スキルです。

特に昨今は、海外ブランドの取り扱いやオンライン接客の普及により、お客様が「自分は何サイズを買えばいいの?」と迷う機会が増えています。

今回は、国内ブランドで用いられる号数(JIS規格)、一般的なS/M/Lサイズ、そして海外ブランドでよく目にするフランス式サイズイタリア式サイズを、わかりやすく整理します。

・サイズの意味
・各国サイズの違いの理由
・実際の売り場での“提案のコツ”
・サイズ表の読み解き方
・海外サイズを日本サイズに変換する目安

これらを徹底解説!

お客様に服を提案するアパレル販売員

1. まず押さえたい「洋服サイズの基本構造」

アパレルのサイズは、国やブランドによって基準が異なるため、完全に統一されているわけではありません。しかし、共通している考え方があります。

① サイズは「身体寸法」ではなく「ヌード寸法」を基準に設計される

洋服のサイズ表示は、基本的に「その服がきれいにフィットする理想の体の寸法」を示します。

▼ 例
「9号=バスト83cm」は、服のバスト幅ではなく、「83cmの人が着られる設計」という意味です。

② 洋服は必ず「ゆとり量」を加えて作られる

・Tシャツなら約4〜8cm
・コートなら約10〜20cm
・タイトスカートなら約2〜4cm

といったように、服の種類でゆとり量が変わるため、同じサイズ表記でも“着用感”は異なります。

③ 海外ブランドは「体型の違い」でフィットが変わる

・ヨーロッパ:肩幅が広い、着丈が長い
・日本:身長が低め、バスト・ヒップは控えめ

こうした体型の差が、サイズのズレを生みます。
販売員として、お客様の体型とブランドの設計思想を照らし合わせてサイズ提案することが重要です。

2. 【JISサイズ(号数)】日本でもっとも一般的な女性サイズ

百貨店や国内ブランドで広く使われるのが「号数」です。

① 号数の由来

日本工業規格(JIS)が基準として定めたサイズ呼称で、主にバスト寸法を基準にしています。
例として、代表的なサイズを見てみましょう。

②  JIS号数の基準目安
号数バストウエストヒップ
5号約77㎝約58cm約85cm
7号約80㎝約61㎝約87㎝
9号約83㎝約64㎝約89㎝
11号約86㎝約67㎝約91㎝
13号約89㎝約70㎝約93㎝
15号約92㎝約73㎝約95㎝

※メーカーにより多少異なる

③ 号数の読み方

・「7号」=細身
「9号」=スタンダード
・「11号」=少しゆとり、または高身長体系
・「13号・15号」=大きめサイズ

百貨店ブランドでは9号を“メインサイズ”としていることが多く、仕入れ数も9号が最も多い傾向があります。

④ 号数は40代以降の女性が特になじみ深い

「私はずっと9号だから」など、号数基準で買い物するお客様は実際にとても多いです。

3. 【S/M/Lサイズ】若いブランド中心に多い国際的なサイズ表記

ファストファッションやヤングブランド、スポーツブランドなどで頻繁に使われるのが S/M/Lサイズ です。

① SMLサイズの一般的な目安
サイズバストウエストヒップ
S約77~83㎝58〜64cm85〜89cm
M約80~86㎝61〜67cm87〜93cm
L約86~92㎝67〜73cm91〜97cm

S=小さい
M=標準
L=大きい

という大まかな意味ですが、ブランドによってかなりバラつきがあります。

② 若年層ブランドは「S=細め」「M=普通」「L=大きめ」で作りやすい

海外展開を意識し、世界共通で使えるSML表記が採用されやすくなっています。

③ SML表記で気をつけたいポイント

アパレル販売員として必ず知っておきたいのがサイズ感の“ブランド差”です。

同じMでも、

・Aブランド:小さめのM
・Bブランド:ゆったりめのM

などがあり、お客様が試着するまで断定できません。

そのため接客では、以下の質問が有効です。

「普段はどこで何サイズをお召しですか?」
「肩幅・バストなど、フィット感で気になるところはありますか?」

これにより、お客様の本当の適正サイズを判断できます。

洋服のサイズを測るアパレル販売員

4. 【フランス式サイズ】ヨーロッパブランドで使用される“36・38・40”表記

次に海外ブランドの代表格であるフランス式サイズ(FR表記)を紹介します。

① よく見る数字

・34
・36
・38
・40
・42

が主流。

② フランスサイズの特徴

・日本より身長が高い人向け
・肩幅が広い
・腕・脚が長め
・ボディラインがはっきりしたパターン設計が多い

そのため、日本人女性が着用すると、

「肩が合わない」
「ウエストが細いのに丈が長い」

といったズレが起きやすくなります。

③ フランスサイズと日本サイズの目安
フランス(FR)日本 号数日本 SML
345~7号XS~S
367~9号S~M
389~11号M
4011~13号M~L
4213~15号L

※ブランドにより差あり

④ 接客でよくある質問

Q:38サイズは日本だと何号ですか?
→ A:一般的には9〜11号です。

Q:FRサイズは小さい?大きい?
→ A:日本と比べると細身で「肩・袖が長い」傾向があります。

販売員としては、数値変換だけでなく「どの部位が合いやすい/合いにくいか」を説明できると信頼感が高まります。

5. 【イタリア式サイズ】ハイブランドで用いられる“40・42・44”表記

高級メゾンやハイブランドで見かけるのがイタリア式サイズ(IT表記)です。

① よく見る数字の種類

・38
・40
・42
・44
・46

② イタリアサイズの特徴

イタリアはフランスより“女性の曲線美”を強調した体型が基準になっています。

・ウエストが絞られている
・ヒップはしっかり
・バストラインが立体的

という設計が多く、華奢な日本人にはやや大きく感じることがあります。

③ イタリアサイズと日本サイズの目安
イタリア(IT)日本 号数日本 SML
385号XS~S
407号S
429号M
4411号L
4613号XL

※ハイブランドは小さめ・細めのつくりが多い

④ イタリアブランドは“タイトなフィット感”が多い

フィット感を出すデザインが多いため「普段の日本サイズより1つ上げてちょうど良い」というケースもよくあります。

特に、
・肩幅
・バスト
・袖ぐり

で窮屈感が出やすいので注意しましょう。

6. 【SML・号数・FR・IT】すべてを一覧で比較

サイズ提案時に便利な比較表をまとめました。

総合比較早見表
日本 SML日本 号数

FR(フランス)

IT(イタリア)
XS~S5号3438
S7号3640
S~М7~9号36~3840~42
М9号3842
М~L9~11号38~40

42~44

L11号4044
L~XL13号4246

海外サイズの接客で特に役立ちます。

7. アパレル販売員が知っておきたい「サイズ提案のコツ」

ただサイズを変換するだけでは不十分です。

現場では、

・お客様の体型の特徴
・ブランドのパターン
・服のデザイン

の3点で総合判断する必要があります。

以下では、すぐ使える洋服のフィット感テクニックを紹介します。

コツ① 「肩幅」と「バスト」を優先してサイズを選ぶ

サイズ感を大きく左右するのは、

1位:肩幅
2位:バスト
3位:アームホール
です。

肩が合っていない服は、お客様が不快感を覚えやすく、返品率も高くなります。

コツ② 日本ブランド → 普段のサイズ

海外ブランド → 1サイズ上げ、または2サイズ試着
これは最もシンプルで効果的な案内です。

▼ 例
普段9号のお客様 → FR38 or IT42
普段Mのお客様 → FR38 or 40

コツ③ お客様の体型の特徴をつかむ

▼ 接客で役立つチェック項目

・肩がしっかりしているか
・胸があるか、薄めか
・ウエストが細いか
・ヒップが張っているか
・身長が高いか低いか

これらによって海外サイズのフィット感は大きく変わります。

コツ④ ストレッチ素材かどうかで案内を変える

・ノンストレッチ … 余裕をもったサイズ
・ストレッチあり … ジャスト〜ややタイト

素材を見て案内するだけで、満足度が大きく変わります。

8. よくあるお客様の質問と回答例

Q1. 普段Mなんですが、海外サイズだと何になりますか?

A. ブランドにもよりますが、一般的には

・フランス → 38
・イタリア → 42

です。ただし肩幅や丈感もちがうので、2サイズの試着がおすすめです。

Q2. 同じSサイズでもブランドで違うのはなぜ?

A. ブランドごとに

・ターゲットの年齢
・体型
・着こなしのシルエット

が違うためです。

Q3. 9号とMは同じですか?

A. 近いですが完全に同じではありません。
9号はバスト83cmを基準とするJIS規格、Mはブランド独自のサイズ基準です。

9. お客様から信頼される“サイズ接客フレーズ”

販売員がすぐ使えるフレーズをまとめました。

・「普段お召しのブランドとサイズを教えていただけますか?」
・「肩幅に合わせると着心地が良くなります。」
・「海外サイズは丈が長めなので、こちらも合わせてご確認ください。」
・「ストレッチが入っているので、こちらの方がきれいに見えます。」
・「ウエストは後でお直しできますので、上半身に合わせて選ばれる方が多いです。」

こうした言葉を使うと、プロフェッショナル感が伝わります。

10. まとめ:サイズを理解すると“提案力が大幅に上がる”

洋服のサイズは、

・日本の号数(JIS)
・SMLサイズ
・フランス式サイズ
・イタリア式サイズ

と複数の基準があります。

しかし、それぞれの、

・数字の意味
・設計思想
・体型の違い

を理解しておけば、お客様に適切で安心感のある提案ができるようになります。

とくに海外ブランドはサイズ選びで迷いやすいため、販売員の知識が直接“売上”“信頼”につながります。

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